MONOKIRI 35mm

フジフイルムのカメラを中心にモノ切りブログ

大砲レンズ「XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR」

X-E4にXF150-600mmの大砲レンズを装着

fujifilm-x.com

富士フイルムの超望遠ズームレンズ「XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR」。レンタルショップから丸1日レンタルして、テスト撮影に行ってきました。

 

600mm側は35mm版換算914mmの現状フジのカメラで使える最望遠の大砲レンズですね。タイの山岳地帯「カオディンソー」までタカの渡りを撮影しに行く予定でいて、今持ってるXC50-230mmのレンズでは望遠距離がまったく足らないので、400mmオーバーの望遠レンズ(もしくはテレコン付けて400mmオーバー)を検討していたところですが、ネットなどで質問したところ、「タカの渡りは600mmは必要」というご意見が多く、現地のガイドの方に問い合わせても「最低でも400mm。600mmはないと満足に撮るのは難しい」と言われまして、、最初はXF70-300mmに1.4倍テレコンを第一候補に考えてたのですが、とにかくフジで使える一番大きいレンズ600mmというのを一度試してみようと、そういう流れから「XF150-600mm」をレンタルしてみたわけです。

 

小型のX-E4に「XF150-600mm」の大砲レンズを装着。XF70-300mmやXF100-400mmのレンズとの使用感などのレビューはネット上でもちょこちょこ出てくるのですが、日本でも海外のサイトでも「XF150-600mm」とのレビューはまったく見つかりません。ほんとにX-E4に使えるのかな?と少し不安ではありましたが(*XF150-600mmの対応レンズ一覧にX-E4は載っておりません)、、いざ装着してみると、確かに大きいし、XC50-230mmのレンズなんかと比べると、明らかに重量はあるけど、思ったより悪くないバランス感。特に手持ちの場合は、どちらにしてもレンズに付いてる三脚座を持つと思うので、そう考えると逆に本体が大きくない分、X-E4との相性は悪くないように思います。僕が試した限りでは撮影も、AFなども問題なく機能します。まぁX-E4の性能を考えると、相性の良いセットとも思いはしないですが、、

「XF150-600mm」は手振れ補正がよく効きます。三脚も持っていったけど、テスト撮影という事もあって、結局一度も三脚は使いませんでした。たー-だ、600mm側で開放F8。曇りの日で、時間帯も少し夕方に差し掛かってたという事もありますが、F8は暗い。ほんと暗い。そして暗いと当然AFの精度もかなり悪くなる(飛んでる鳥などはピント合わせててもAFが捉えてくれない)。X-E4側の性能もあるのかも知れないけど、体感としてはF5.6ぐらいまでがベスト。F6台で限界かなという印象を受けました。完璧に晴れの日で、影になる場所も少ないなら良いかも知れないけど、F8だとかなり天候に左右される。そう考えるとちょっと「XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR」のレンズで山の上までタカの渡りを撮影にし行くなら、最初から400mm辺りのレンズで撮影しに行った方が、荷物も小さくなるし、実際の撮影時も距離は稼げなくなるけど、より手持ちだったり、その時の状況に合わせた撮影がしやすくなって良いのかなと思いました。

 

ただ写りは良いと思う。レンタルした返却日の当日朝に公園に鳥などを撮影しに行きましたが、明らかにXC50-230mmより上のレベルの写りをしています。XC50-230mmとフジの最上クラスの大砲レンズを比べるのは値段含めて失礼かも知れないけど、、逆にXC50-230mmは値段の割にかなり写りは良いので。

 

▼X-E4に「XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR」を付けて撮影した写真です。

そんな感じで感覚的にはX-E4に超望遠を付けて撮影するなら、フジ純正の「XF100-400mmF4.5-5.6」、もしくは1.4倍テレコン付けての「XF70-300mmF4-5.6」が現状のベストなのかなと(ただ、超望遠のために買うなら300mmだと後で後悔する気もする)。それと10月に発売予定のタムロンの「150-500mm f5-6.7」も気になります。ここら辺もテスト撮影してみて、タカの渡りの本番に挑みたいと考えてます。